ハドロンのレジェ軌跡

 実験によれば、ハドロンの質量をM、スピンをjとすると

(a:定数)
の関係がある(レジェ軌跡)。
 クォークのポテンシャルエネルギーを

(k:定数)
とすると(1)式がうまく説明できることを示そう。
 ハドロン内のクォークが半径rの円運動をしているとすれば、その運動エネルギーEは 運動量をp、光速をc、クォークの質量をm0として

 m0を小さいとして無視すれば

 クォークの回転速度をvとするとスピンと軌道角運動量が一致するとすれば

 全エネルギーHは

 エネルギーが最小の軌道を取ると仮定すると

である。

 ハドロンの質量は内部エネルギーのせいだとすると

 (1)が説明できた。
 ところで遠心力は

 クォークに働く力はk(Vをrで微分せよ)。これがつり合うことにより

 つまりハドロン内のクォークは光速cで回っている。この世の最高速cで進んでも クォークはハドロン内から脱出できない。閉じ込められている。

参考文献:
1)物理学最前線1[クォークの閉じ込め] 大槻義彦 編 宮沢弘成 著 共立出版 1982年


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