コンピュータ処理またはプログラミングにおいて1つずつ実行する形態を逐次処理と言い、それは従来の技術の
中心であった。
コンピュータ処理またはプログラミングにおいて複数のCPUなどに処理を分散、割り当てなどして並列して実行
できるようにした技術を並列処理と言う。
人間には色々な欲求があるが、この欲求に関しても(他の欲求に対して)逐次処理される欲求と(他の欲求に対して)
並列処理される欲求があることは全く知られていない。
逐次処理される欲求と並列処理される欲求があることを我々は認識すべきである。
例えば食欲。これは逐次処理される欲求である。性欲も逐次処理される欲求である。
人間にはみなと同じことをしたいという欲求がある。これは逐次処理される欲求である。
これに対してあることを育てはぐくみたいという欲求がある。これは並列処理される欲求である。
苦しみや痛みを避けようとする欲求はおとなは並列処理される欲求であるがこどもは逐次処理される欲求である。
中間の状態もある。苦痛を避けようとする欲求がある程度逐次的でありある程度並列的である年齢は思春期と
呼ばれる。並列的に少しなりだした時が自我の芽生えである。
動物の、あることを育てはぐくみたいという欲求は逐次処理される。人間のそれは並列処理される。ここが人間と
動物の欲求、別の言い方をすれば脳の違いである。
行動したいという欲求がある。これは人それぞれで、並列処理される人と逐次処理される人がいる。
クレッチメルはがっちり型の体形の人は粘着質性格であり、それは直観により分類したと言っているが、
私も直観として、行動したいという欲求が逐次処理される人はその粘着質性格であると分類したい。
まだまだ書きたいことはあるが今回はこの辺で。
参考文献)
欲求を逐次処理と並列処理に分けるという考えを述べた本は私はいまだ見たことがない。この点について
文献を挙げよと言われても無理である。
欲求の分類に関しては、
1)マァレー、外林大作「パーソナリティ第1巻」誠信書房1961年
が有名である。
2)齊藤勇「欲求心理学トピックス100」誠信書房1990年
も面白い。