ニュートリノ振動とニュートリノの質量

 現在観測されているニュートリノは電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノの3種である。
 ニュートリノ振動とは1つのニュートリノが別のニュートリノに姿を変えることを言う。
 相対性理論によれば静止している人の時間間隔Δtとvで運動している人の時間間隔Δt'とは光速をcとし、

の関係がある(時間の遅れ)。
 したがって、光速で進む物は時間がたたない(v=cと置いてみよ)。
 ところで光速で進むものは質量を持たないと考えられている。なぜなら、

(m0:静止質量、m:質量)

の式から、光速で進む物が質量を持てば無限大の質量となるからである。
 ニュートリノ振動により、ニュートリノが姿を変えるということは、
ニュートリノが時間を持つということである。時間を持つということは、(1)式のvがcより小さいことを示しており、
光速で進まず、質量があると結論されるのである。
 ニュートリノ振動が梶田隆章氏により発見され、ニュートリノに質量があることが発見された。

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