アインシュタインの脳

1Aug.2018

S&S

1. 序

 以下の議論では、アインシュタインの脳を脳の現物を見ることなく、 「我々の心を探索する」ことによって明らかにしていく。
 私は全ての読者にこの内容が理解されるとは思っていない。わかる人だけ わかってもらいたい。

2. 欲求

 人間には様々な欲求がある。全ては挙げないが次のようなものがある。

  • 1. 行動欲
  • 2. 皆と同じことをしたいという欲求
  • 3. あることを育てはぐくみたいという欲求
  • 4. 苦痛を回避したいという欲求
  • 5、6、7...その他の欲求
  • 3. 神経伝達物質と欲求

     それぞれの欲求は神経伝達物質が司る。

  • 1. 行動欲はドーパミンが司る
  • 2. 皆と同じことをしたいという欲求はセロトニンが司る
  • 3. あることを育てはぐくみたいという欲求はオキシトシンが司る
  • 4. 苦痛を回避したいという欲求はカンナビノイドが司る

  •  などなど。

    4. 欲求セット

     欲求1、2、3、4...を1つの欲求セットということにする。
     人間には欲求セットが1つある。しかし私の観察上、 欲求セットが2つ、あるいは3つある人がいる。もしかしたら 4つ、5つの人がいるかもしれない。

    5. 2つ欲求セットのある人(交信する脳)

     2つ欲求セットのある人を今、考えてみる。
     その欲求セットを欲求セットA、欲求セットBと呼ぶことにする。
     普通欲求セットAはAの中に命令を作る。そして欲求セットBもBの中に命令を作る。
     ところでこう考えたらどうだろうか、欲求セットAがBの中に命令を作り、 欲求セットBがAの中に命令を作ると。
     こう考えた場合、AとBとは交信していることになる。話し合いだ。
     学術研究者の脳はおおかたこのようなしくみでできている。 これを交信する脳と呼ぶことにしよう。

    6. 興奮性の神経伝達物質と抑制性の神経伝達物質

     全ての神経伝達物質は興奮性か抑制性のどちらかである。
     先に述べたように欲求は神経伝達物質が司る。従って 興奮性の欲求と抑制性の欲求があることになる。
     興奮性の欲求とは結論をいうと他の欲求と同時に共存し得る欲求である(欲求の並列性)。
     抑制性の欲求とは他の欲求と同時には共存し得ない欲求である(欲求の直列性)。

    7. アインシュタインの脳

     アインシュタインの脳は想像だが、2つの欲求セットのある人の脳であり(A、Bとする。)、 A、Bが互いに相手の中に命令を作り(交信する脳。AはB内に、BはA内に命令を作る。)、 Aのドーパミン(行動欲)が興奮性であり、Bのドーパミン(行動欲)が抑制性であると思われる。
     セロトニン(皆と同じことをしたいという欲求を司る)は全ての人が抑制性(他の欲求と同時には 共存できない)だ。もしもセロトニンが興奮性だったら予言者になれるだろう。
     Aの欲求セットは、セロトニンとドーパミンが同時に分泌可能であることを知っていて、 そのことをBに伝える。Bはセロトニンとドーパミンが同時に分泌できないことをAに伝える。
     何が起こるかというと、Aはセロトニンとドーパミンが同時に分泌できることを否定してしまうのだ。 そしてそれをさらにBに伝える。
     セロトニンとドーパミンが同時に共存できないという事実。セロトニンは先に述べたように、 皆と同じことをしたいという欲求を司る。例えば「偉い人には従う」という常識を司る。しかし 「従う」という行動(ドーパミン)はその常識(セロトニン)と共存できないわけであるから 常識が否定される。
     こうしてその当時の現行の物理法則(常識)がどんどん否定されていく。いわば常識がバラバラに なる。こうして新しい創造力が生まれる。これがアインシュタインの脳である。常識を否定した アインシュタインが反骨主義者だったわけがうなづける。


    トップページへ