動物の脳を人間の脳に変える(仮説)

    S&S(2016年7月)

 ドーパミンは、行動欲を司る。
 カンナビノイドは、苦痛回避の欲求を司る。
 セロトニンは、皆と同じことをしたいという欲求を司る。
 オキシトシンは、自分と関係のあるものを育てようとする欲求を司る。
 欲求の正体は神経伝達物質である。
 性欲を司る神経伝達物質はまだ知られていない。性欲を司る神経伝達物質をAとしよう。 神経伝達物質には興奮性のものと抑制性のものがあることがわかっている。セロトニンは 抑制性であるためAの伝達を抑える。Aも抑制性である。恋人と一緒にいる時はセロトニンが 減るようだがAが放出されるとセロトニンの伝達が抑制される。
 ドーパミンは興奮性だが一部の人の脳のドーパミンは抑制性である。 ドーパミンが抑制性である人の性格を粘着気質と呼ぶ。
 カンナビノイドは大人では興奮性だが子供では抑制性であることが知られている。
 オキシトシンは人間では興奮性だが動物では抑制性であると思われる。従って倫理的な問題はあるが 動物のオキシトシンを抑制性から興奮性に変えることができれば動物の脳を人間の脳に変えることができる。
 Cl-イオンが抑制性に、Na+イオンが興奮性に関与しているようだから その辺りを操作すれば可能かも。

参考文献:
1)プロが教える脳のすべてがわかる本 岩田誠 監修 ナツメ社 2011年


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