コナーズとマッケンローとエドバーグ

リストバンドで分類するテニスのフォーム

S&S

21April2023

テニスのフォームの歴史を知るのは興味深い。
ジミー・コナーズはフォアは厚いグリップでバックは両手打ちで打っているが、どうしたらそのような打ち方ができるか?
両上腕にリストバンド、腰にベルト、利き足首にリストバンドを着けて打つとそうなる。
上腕のリストバンドは肘を曲げ、上腕をシャフト(軸)として腕を回転させるために着ける。
腰のベルトはラケットを振った時、腰が引けないために着ける。
足首のリストバンドは上半身のひねり(回転)に対して下半身を回転せず固定するために着ける。

ジョン・マッケンローの場合はどうであろうか?
両上腕にリストバンド、腰にベルト、両足首にリストバンドを着けて打つとマッケンローの打ち方になる。
コナーズとの違いは非利き足首にもリストバンドを着けたところだ。ここがポイントだ。

ステファン・エドバーグの場合はマッケンローと違い、ポイントを左手首に持って来たところだ。
すなわち、両上腕にリストバンド、腰にベルト、右足首にリストバンド、左手首にリストバンドを着けて打つ。
ここで左腕には上腕と手首の2ヵ所にリストバンドがあることに気づく。
そこで左上腕のリストバンドを省くとしよう。
すなわち、右上腕にリストバンド、腰にベルト、右足首にリストバンド、左手首にリストバンドを着けて打つとエドバーグの打ち方になる。
コナーズとの違いは、非利き上腕のリストバンドだけを左手首にずらせたところだ。ここがポイントだ。

ここまで来たらロジャー・フェデラーのフォームにも言及しておく。
若いころフェデラーはエドバーグやベッカーのフォームを興味深く見ていたそうだ。
エドバーグのリストバンドの内、ポイントである左手首のリストバンドを外して、代わりに帽子(あるいはヘッドバンド)を着けたのがフェデラーである。ポイントは帽子だ。
すなわち、右上腕にリストバンド、腰にベルト、右足首にリストバンド、頭に帽子を着けて打つとフェデラーのフォームになる。
トッププレイヤーはテニスのフォームの歴史に敏感だ。


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